GOKEICHO(ご傾聴, ご軽佻)

日常生活を通じて様々な気づきを与えるシステムGOKEICHOをインターネット上で公開している.GOKEICHOの特徴は以下の通りである

  1. コンテンツに人型ピクトグラムを採用
  2. 同音異義語を使用
  3. 体験的に鍵暗号方式を学習することができる

昨今TwitterやFacebookなどのSNSの普及が急速に進み,個人が気軽に不特定多数のユーザに情報発信することが可能になった. そのような状況の中, 軽はずみな気持ちから投稿してしまった文章が,大きな事故や事件に発展してしまうような事例が多く見られる. また, SNSでの情報発信は,コンテキストやモダリティの欠落が想定外の誤解を招きうる.しかし, 自身の投稿に問題があるかどうかは主観だけでは気づかない. そのためGOKEICHOでは2つのモードを使用し, 客観的な視点を介在することにより情報発信について考えさせる機会を作ることに加え, SNSに限らず日常生活全般の発言に対しても,他人の意見を真摯に傾聴するという姿勢を養うことを目的に設計されている.

利用方法

GOKEICHO判定要請モード

GOKEICHO判定要請モードは, TwitterやFacebookなどのSNSで投稿する文章が客観的な視点から見ると, 軽佻浮薄なものではないかどうかを事前に他者に判定してもらうことによって, 「ご軽佻」な文章の投稿を防ぐことに加え, 情報発信者としての心構えを養うモードである.

判定要請者は内容記述フィールドに自身が投稿をしようとしている文章を入力し, 画面下部の各種SNSにて表明を行います.

判定者は要請者のSNSでの表明を受けて, 判定画面に遷移し要請者の文面が「ご軽佻」なものか否かを判定します.
この際, 要請者の共通鍵パスフレーズフィールドに記述されている文字列と判定者の共通鍵パスフレーズフィールドが一致している場合は要請文が平文として表示されますが, 一致していない場合はランダムな文字列が表示されます.
判定者は要請者の文面が「ご軽佻」なものか否かをピクトグラムの右手をタップすることにより判定を行います.

判定者が判定を行うと, ご傾聴ありがとうございますという文面とともにお辞儀をしたピクトグラムが表示されます.
画面下部の各種ソーシャルボタンより判定したことを表明することができます.

GOKEICHO回答要請モード

質問内容について不特定多数から回答を得,さらに個々の回答内容を質問者以外が閲覧できないようなモードである. 例えば,「自分はどういう性格ですか?」など個人のプライバシーにあたるような内容や,授業中に教授者が学習者に質問を提示し,回答を回収する場合がこれにあたる.

質問提示者は画面上部のテキストエリアに質問文面を記述し画面下部の各種ソーシャルボタンより回答を要請します. この際, 画面下部の公開鍵パスフレーズフィールドに記述されている文字列より公開鍵が作成され, 自動生成文中のURIに含ませます.

回答者は画面上部に表示されている質問文に対して回答を作成し, 各種ソーシャルボタンより回答したことを表明します. この際, 回答は質問提示者が作成した公開鍵により暗号化されます.

質問提示者は回答者のSNSへの回答表明を受けて, 回答確認画面に遷移します. この際, 自身の公開鍵パスフレーズフィールドに記述されている文字列と公開鍵の生成に用いたパスフレーズが一致していないと, 回答が平文で確認できません. これにより実質的に質問提示者のみが回答を確認できる仕組みになっています.

GOKEICHOコンテンツの声は,Open JTalk[注1]に含まれる音声合成ソフトウェアを用いて作成した.

注1 大浦圭一郎, 酒向慎司, 徳田恵一: 日本語テキスト音声合成システムOpen JTalk,日本音響学会春季講論集, Vol.I, 2-7-6, pp.343-344 (2010).